公私ともに「映える」軽トラ
真夏のような陽光が照り注ぐ湘南マリーナに佇むのは、軽トラのかわいいキャンパー。フロントには往年のフォード「エコノライン」風なフェイスキットをまとい、リアはFRP製のシェルキットを架装。水平リフトのポップアップルーフも積載します。こんなお洒落なクルマで街を走れば、SNS映えも間違いないでしょう。
軽トラにルーフトップテント! 専用ロールケージでオーバーランダー仕様を実現したガレージイルのダイハツ「ハイゼットトラック」とは
フォードEシリーズのデザインをモチーフ
このクルマを製作したのは神奈川県相模原市にファクトリーを構えるカスタム・ファイバー・ワークスの老舗「ブロー(Blow)」だ。同社の代表的なアイテムは、造形の自由度が高いFRP(繊維強化プラスチック)製のフェイスキットである。なかでも話題になっているのが、今回紹介するダイハツ500系「ハイゼットトラック」をベース車とした、お洒落でかわいいルックスを持つ「ファニーライダー」だ。
このファニーライダーは、1960年代後半から1970年代にかけて大ヒットしたフォード2代目「エコノライン」のデザインをモチーフにしている。見るからに愛らしい顔つきは、街乗りで個性を表現できるだけでなく、ビジネスの外まわりでも顧客に対して強烈なインパクトを与え、まさに公私ともに「映える」クルマとしての魅力がある。
ファニーライダーは東京オートサロンで展示されて以来、S500系ハイゼットトラックがベースのプロトタイプを経て、フェイスキットの市販化がスタートした。フォード2代目「エコノライン」のようなチャーミングな顔つきは、当時を知るファンだけでなく、若い世代の軽カー乗りたちにも支持を得ている。
クラシカルなムードを高める要素の数々
現車のフェイスキットにはメッキ処理が施されることにより、よりクラシカルなムードが高まっている。ほかにも荷台に搭載するFRP製のシェルキットやリアの観音開きドアがレトロな演出に一役買っている。
オプションでスライド式窓、網戸、ブラインド付きの窓も装備。可愛らしく左右に丸いのぞき窓を付けることも可能だ。また室内を覗くと、大人2人がゆったり過ごせる空間が広がっている。そして、オプションの水平リフト式ポップアップルーフのおかげで、大人が立つことができ、広く明るく心地よい日差しを感じながら過ごすことができる。
オーダーメイドでオーナー好みのカスタムが可能
ハイゼットトラックをよりお洒落にしてくれるボディシェルキットは、新車コンプリートキットや車両持ち込みでの架装・販売のみとなる。活用法はさまざまで、とくにニーズがあるのがプライベートマシンとしてだけでなく、キッチンカーの移動式店舗としての要望だ。自由度の高い設計で、内装の仕様や折り畳み式のカウンターの設置、さらに好みに応じた扉なども自由に専用設計し、オーダーメイドでオーナー好みのカスタムが可能となっている。
気になる費用は、フロントのフェイスキットの価格は27万5000円(消費税込)。キット構成はフェイスパネル、グリル、アンダーカバーダクト、フロントバンパーになる。これにくわえて灯火類一式の費用として4万4000円(消費税込)が必要だ。
また、FRPシェルキットに関してはベーシックスタイルで363万5500円(消費税込)とのこと。ただし、ユーザー向けには通販でのシェルキット販売はしていない。新車コンプリートまたは車両持ち込みでの架装・販売となる。
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